山尾志桜里氏の不倫疑惑相手の起用 後援会長も呆れ – ライブドアニュース – livedoor



 「週刊文春」に不倫疑惑を報じられ、民進党を離党し、無所属で衆院選を勝ち抜いた山尾志桜里衆院議員(43)が逃避行を続けている。

 11月7日、山尾氏が不倫相手と報じられた倉持麟太郎弁護士(34)を事務所の「政策顧問」に招いたことが明らかになった。この仰天報道を受け、山尾氏の後援会長が辞任するなど騒動はますます大きくなっている。山尾氏はこれまで舌鋒鋭く政府・与党を追及し、徹底した説明を求めてきた。本来ならば、自らの疑惑については丁寧に説明すべきだが、そうした姿勢はみじんも見られない。

 「(辞任は)8月から申し入れていたもので、10月には役員交代の話も出ていたが、衆院選が始まるから『そのままでいこう』という話になっていた」「山尾さんとは関係ない。選挙の総括も含めていい機会だと思った」

 衆院愛知7区で山尾氏の地元後援会長を務めていた野々山利博氏はこう述べ、衆院選後に辞任した。山尾氏とは無関係の辞任を強調した野々山氏だが、後援会長として、これまでも山尾氏の言動に苦言を呈してきた。民進党離党のきっかけになった倉持氏の政策顧問への起用を腹に据えかねての辞任とみられる。

 なぜなら野々山氏は倉持氏の起用について「(報道されてから約2カ月という)タイミングとしては“ノーだ”。国民や支援者の気持ちを大事にしているんだったら、1年後でもよかったと思う」と語っていた。長年、応援し続けてきた後援会長としては当然のことといえる。倉持氏起用の説明すらなかったというのだから、野々山氏のブチ切れは当然だ。

 山尾氏は昨年、待機児童問題を全国区にした「保育園落ちた、日本死ね」という匿名ブログを国会で取り上げ、民進党の女性論客として一躍名を上げた。若手ながら政調会長に大抜擢され、次世代のホープとして輝いていた。

 転機は今年9月の民進党代表選直後に起こる。山尾氏は倉持氏との密会写真を週刊文春に押さえられ、大々的に報じられた。山尾氏は当時の前原誠司代表から幹事長を打診されており、政治家として絶頂期を迎えていた。

 この報道を受け、山尾氏は民進党を離党した。9月7日の離党記者会見では「男女の関係はない」などの不倫疑惑を否定する短い説明を一方的に述べるだけで、記者の質問は全く受け付けずに逃げ去った。山尾氏は無所属のまま衆院選に突入し、12万8163票を獲得し、自民党の鈴木淳司氏を下した。

 衆院選後、山尾氏は枝野幸男代表率いる立憲民主党の会派に入り、政治家としての活動を再開した。そして、今月7日付の神奈川新聞のインタビューで、こう高らかに宣言したのだった。

 「むき出しの好奇心などに屈しない」

 自身を追及したマスコミに対する「宣戦布告」のようにも聞こえる。同紙面で、山尾氏は倉持氏の政策顧問の起用を表明したが、その倉持氏も7日付のブログに「外野の『俗物的』な雑音は、秋の豊かな『芸術的』な楽器の音色にかき消してもらいながら、きたるべき憲法をめぐる戦いのために、この刀をピカピカに研ごう」と投稿した。

 絶妙なタイミングでの投稿である。2人は内々に打ち合わせていたのではないか。

 山尾氏は神奈川新聞のインタビューに対し、こうも語っている。

 「『むき出しの好奇心を満たせ』『まだ満たされていないのだ。だから満たせ』と繰り返しているわけだ」

 「私へのその問いは、どのようにして社会に役立つのだろうか。政治家として私を評価する上で、一体何の判断基準になるというのか」

 一見すると正しいかのように思えるが、山尾氏は過去に週刊誌報道が口火を切った甘利明元経済再生担当相の元秘書による金銭授受問題を徹底追及し、「秘書のやったことについて本人の責任が免れるわけではない!」と言い放った。まさに政治家の「説明責任」にこだわっていた張本人であり、天につばするとは、このことだろう。

 しかし、山尾氏にその意識はないようだ。民進党の政調会長就任から間もない平成28年4月に元秘書によるガソリン代の不正請求が発覚したときも、説明を求める記者から逃げまくった。その際、山尾氏は「元公設秘書が不適切な処理をした可能性が高い」と言い張って堂々と政調会長続投を宣言し、その後8カ月以上、詳細な説明を避け続けた。

 なぜか山尾氏は他人の批判は厳しく、自らの政治資金問題やダブル不倫疑惑など都合の悪いことには口をつぐむのだ。自分には甘い人間としか思えない。

 山尾氏は特別国会が召集された今月1日、倉持氏の起用に関して記者団に「今、答えるつもりはありません」とだけ語り、立ち止まることなく、またも逃げ去った。

 それは「日本ではとりわけ女性政治家が社会の好奇の目にさらされる。そのプレッシャーはすさまじいもので、あらためてそのことを今回当事者となり実感した」(7日付神奈川新聞)からなのだろう。

 だが、今さら言うまでもなく国会議員は公人中の公人である。

 山尾氏は「公の政治家として仕事ぶりで評価を得たいと思い、意図的に『家庭』と、『政治家・山尾志桜里』を切り離しここまでやってきた」と語っている。しかし、これは明らかなウソだ。山尾氏は安倍晋三首相も出席した昨年1月13日の予算委員会での質問で、堂々と「私も5歳の息子を預けながら働いている母親です」と述べ、「意図的に家庭をアピール」していた。

 見事なダブルスタンダードだが、そもそも議員バッジを付ければ「国権の最高機関」である国会に所属する極めて重い責任がある。その対価や必要経費として、国民の税金から歳費や立法事務費、秘書給与、政党交付金など、合計すればざっと1人当たり1億円以上が支払われているのだ。

 このことをどこまで自覚しているのか。

 山尾氏はインタビューで「政治の世界は公私を分け、政治家としての努力と実力のみで評価されるべきだと問いたい」と語った。痛い腹を探られるのは「主婦」の代表を自任する山尾氏には辛いのだろう。

 この理屈に従えば、国民の期待に応える仕事をしている政治家は、仮に不倫をしていても問題なしということなのだろう。しかし山尾氏自身、昨年2月13日のTBS番組で、妻の妊娠中に不倫をしていた当時自民党の宮崎謙介衆院議員に対し「悪いことしておきながら、なんか涙目で、潔くすれば男の美学みたいなところに違和感がある」などと猛批判していた。宮崎氏の国会議員としての仕事ぶりがどうだったかはさておき、「政治の世界は公私を分け、政治家としての努力と実力のみで評価されるべきだ」と唱えることと矛盾するのは明らかだ。

 常識のある人ならば、この矛盾に苦悩して自己嫌悪に陥り、穴があったら入りたいと赤面するところだが、そんなヤワな精神では国会議員は務まらないらしい。山尾氏は「一人のプロの職業人として『こんな質問すべきだろうか』と胸に手を当てて考えてもらいたい」とありがたい発言をしている。ここはぜひ自らも胸に手を当てて、国会議員の責任とは何かを考えるべきだ。少なくとも都合の悪いことは説明しない姿勢ではないはずだ。 (政治部 千田恒弥)




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