福島市長選 3候補、組織戦が過熱 浮動票獲得目指す – 福島民報



 任期満了に伴う福島市長選は15日で折り返しとなる。序盤は、再選を目指す現職小林香(58)=無所属=、元復興庁福島復興局長の新人木幡浩(57)=無所属=、元県議の新人桜田葉子(60)=無所属=の3候補が激しく競る展開となっており、各陣営とも組織を引き締め浮動票の取り込みに躍起になっている。県都のリーダーを選ぶ戦いをルポする。

 市内太平寺に設けた小林の選挙事務所。「市長選は激戦」と伝える朝刊に目を通した選対幹部は14日朝、遊説に向かう小林を「ここからが勝負」と励ました。接戦だからこそ、一期4年の実績と政策を実直に訴えていく。そんな思いが込められていた。
 4年前の前回市長選では、当時の現職の2倍近い約7万2千票を獲得し、初当選を飾った。前回と同様、選対幹部には市内の経済人らが名を連ねた。選対本部と連携を取り、12カ所に設けた後援会の会員らが知人・友人に幅広く支援を呼び掛けている。
 ただ、選挙戦はまだ2度目で票の流れが読めない面もあると関係者は明かす。このため後半戦は、初めて市長選で投票する10代への訴え掛けを強化する。前回の支持層を固め、新たに投票権を得た年代にも浸透を目指す。中核市への移行推進、周辺地域との連携強化、中心市街地活性化などをアピールする。
 選対本部長の菅野良二は「県北地方全体を活性化させるため、組織一丸で当選を目指す」と意欲を見せる。

 「読めない展開だ」。市内南町に置いた木幡の選挙事務所で14日朝、選対関係者は表情を引き締めた。初めての立候補となった上、市内に地縁・血縁が少ない。陣営は候補者の名字にちなんで「小旗(こはた)」を活用するなどして、名前を懸命に売り込んでいる。
 連合福島から推薦を受けた。民進党県第1区総支部からは支援、社民党福島総支部からは支持を得た。労組と政党の関係者が選対を切り盛りしている。15ほどの後援会を設け、一般の有権者や支援を受けた県議、市議の支持者らへの働き掛けを強めている。
 陣営は当選に向けては一層、知名度を上げる必要があるとみている。このため、県議、市議を招いた個人演説会を連日、複数の会場で開き、市民との距離を近づけようと必死だ。福島復興局長や岡山県副知事を務めた行政手腕を前面に打ち出し、待機児童解消や地域経済活性化に取り組む姿勢を強調している。
 選対本部長の佐藤真五は「豊かな行政経験を知ってもらい、投票につなげたい」と言葉に力を込める。

 市内北矢野目に設けた桜田の選挙事務所では14日朝、選対関係者が熱心に朝刊に目を通す姿が見られた。「情勢は混沌(こんとん)としている。ここが正念場だ」。県議選も含め5度目の選挙。激戦の報道を受け緊張した様子のスタッフもいた。
 選挙戦を支えているのは、地元瀬上町など市内北部を中心に約80カ所に設けた後援会だ。中には、市議を務めた祖父と父の時代から引き継いだ組織もあるという。会員らの支持を確実にまとめた上で、そのつてをたどり票を積み上げる戦略だ。
 県議時代は自民党に所属し、党所属の他の議員と地盤を分け合ってきた。市内南部や旧市内でいかに支持を伸ばすかが当落の鍵を握っていると選対関係者はみており、遊説を強化する。さらに、唯一の女性候補である点を強調し、全国一子育てしやすい都市の実現や高齢者の生活支援を唱える。
 選対本部長の金子振は「県内初の女性市長を誕生させ、県都を活性化させたい」と意気込む。

 法井太閤(72)は子ども一人につき毎月5万円の子育て支援金給付を公約の柱に据え、支持拡大を目指している。

■各陣営 投票率50%前後見込む
 各陣営とも投票率を前回市長選の49.1%と同程度の50%前後とみている。小林陣営は当選ラインを5万票、木幡、桜田両陣営は5万5千票と設定している。

【立候補者】(届け出順、敬称略)
小林[こばやし]香[かおる] 58 無現
法井[のりい]太閤[たいこう] 72 無新
木幡[こはた]浩[ひろし] 57 無新
桜田[さくらだ]葉子[ようこ] 60 無新

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